池谷裕二さん・糸井重里さんの「海馬 - 脳は疲れない -」 読んでいたら「趣味を飽きていないと思いたがる」のはよくあることだそうだ。一節を引用する。
- 糸井
- 「無自覚なウソ」を検証する知性って、あるといいですね。たとえば、ほんとうは自分でも飽きているはずなのに、無理やり「これ好きだなぁ」と言って続ける趣味には意味がないですから。
- 池谷
- 趣味を飽きていないように思いたがるのはよくあることなので、壊すのは難しいでしょう。
普通なら、疑問を抱かないように趣味を固定して自分を安定化させようとします。
プログラミングという趣味ももうすでに飽きている気もする。飽きているというか手を出すのも億劫な感じである。「趣味を飽きていないと思いたがる」状態なのだろうか。でもプログラミングに対して抱く感じはプログラミングを始めたころも今も変わっていない。
そもそも趣味ってなんだろうかと思って意味を調べてみた。
- 仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。
- どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。
- 物事のもっている味わい。おもむき。情趣。
趣味の意味を調べよく考えると私の趣味の内容に関して、自身の認識が間違っていた。私の趣味は正しくは「自分の嗜好にフィットするアプリケーションを実現し、それを使って何かを楽しむこと」である。つまりプログラミングそのものはアプリケーションを実現するための手段として用いているだけで趣味ではない。たしかにプログラミング自体は全然楽しくない。だれかに正確に自分の嗜好を伝え作成してもらうコミュニケーション力がないので、仕方なしに自身でプログラミングに手を出しているだけである。
飽きているも何も、プログラミングはそもそも趣味ではないのだった。