アジアカップ 日本 - サウジアラビア

公開:2007-07-28 07:55
更新:2020-02-15 04:36
カテゴリ:日記

2-3で日本の負け。

まずは日本代表お疲れ様といいたい。

サウジのFWはすごかった。
中澤、安部をもってしても止めることは難しかったほどのすばらしい個人技だ。
サウジの作戦も、中盤で激しくチェック→ボールを奪ったらすばやく前線に渡すということで徹底していた。
日本の両サイドは長い距離を往復せねばならず、サウジのサイド・FWの動きが早いため、まともなディフェンスができない。
加地においては後半の最後のほうではひどく疲れていて、攻撃もままならない様子だった。

中盤においても日本はパスコースを読まれていた。特に横パスがゆるいのでよくインターセプトされ、そこからすばやくパスを回し、シンプルにゴールまで持っていくので、中盤はほとんどディフェンスができない。結果ボールを遅らせることができず、サイドも疲れているので戻れず、守備の体制が整わないままやられてしまうケースが多々あった。

日本のFWも特に高原はきっちりマークされ、ほとんど仕事をさせてもらえなかった。こういうときには高原がつぶれ役、巻がそのスペースを使って点を稼ぐという形、要するにいつもとは逆の役割にしたい。そうしようとしていたかも知れないが、残念ながらそう見えなかった。

連戦による疲れもあったろう。
日本の攻撃スタイルだと、運動量が多いため、疲れによる影響度は他のチームより高いと思われる。

日本代表の現状は、メインとなる攻め方が固まった段階で、その他のオプションが少ない。サウジのように日本を研究し、そのよい部分をつぶしてきて機能しなくなった場合、選手個々の判断で攻撃スタイルを変えねばならないのだが、そこまでチームが熟成していない。
たとえば、羽生が投入されたときには、羽生が投入された意図を理解し、その特性に合うように全員が瞬時に攻撃スタイルを変更する必要がある。
その切り替えがまだできていないように思える。
それはWCまでの課題のひとつだろうと思う。

で、オシム監督の記者会見。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200707/at00013900.html

今後が楽しみだ。
オシムさんが目指しているサッカーは要するに「全員サッカー」だからだ。全員で攻め、全員で守る。
ある瞬間DFがFWになり、FWがDFになる。ボランチがSBになり、SBがMFになり、MFがDFになり、、、、。
そうなるためには、フィールドの全員がどのポジションでも高いレベルでこなせるようにならないといけない。