SID

公開:2004-03-05 20:16
更新:2020-02-15 04:36
カテゴリ:mos sid,ハードウェア,audio,ゲーム製作

ひょんなことからSIDのことを知りました。
http://www.thinksync.co.jp/studio/column/u02.html
コモドール64のサウンドチップがすごいのは、パソコン雑誌(C64発売当時の)の宣伝ページで知っていました。
そのころPSG&Play文でシコシコYMOのコピーやらゲームミュージックのコピーやらを多重録音していた私にとっては波形が選べてエンベロープやフィルターが使えるのはすごい!いいなあと思ってました。
いまさらですが、仕様を見るとPSGよりはるかに「シンセ」っぽいつくりになってますね...。
http://www.joogn.de/sid.table.html

ちなみにPSG(AY-3-8910)は

http://www.st.rim.or.jp/~nkomatsu/peripheral/PSG.html

で、このSIDサウンドを聞いてみたのですが、PSGみたいな音質のシンセサイザって感じの音でとても懐かしい気がしました。

http://www.radiumsoftware.com/0207.html#020710

10数年前私はゲーム会社にいて、ゲーム作りの合間少しだけ音源プログラマをやったことがあります。
そのときのゲーム音楽は、シンセなどで作曲したもの(レコポを使用)を16進データ化してROMに焼いてました。それを基盤にセットすると基板上のサブCPU(Z80)がデータにしたがってYM3812(2オペのFM音源)をコントロールし、音が流れるという按配です。
シンセなどで作曲したもの(レコポを使用)を16進データ化する部分は手作業で行っていて非常に面倒だったので、レコポのデータをダイレクトに再生できるような仕組み(プログラム)を作れといわれたのが私の短いサウンドプログラマの始まりです。
試作品は試行錯誤してなんとかできました。RCPのデータがきちんと再生されたときは感動してしまいました。
ですがRCPのデータが当時にしてはおおきく、1-2曲しかROMに収められられないのでボツってしまいました。データを端折れば(圧縮)なんとかなったのかもしれないのですが、別のゲーム案件が迫っていたのであきらめてしまいました。

その後、サンプリング音源の波形データをSMC(SONYのコンピュータ)で編集するソフトを作ったり、PCエンジンというゲームマシンの波形メモリ音源のSEを作成したりしてけっこう面白かったなあ..とか、SIDチップの音を聞いて思い出してしまいました。

昔のこと思い出してなつかしがるなんて、つくづくおっさんだなーと思いますね。