RYDEENのカバーを再びやり始めたのは下のアーカイブサイトの影響が大きい。
http://www7.plala.or.jp/keeplistening/index.html
上のhttp://www7.plala.or.jp/keeplistening/chrono.htmlの1978-1980あたりを熟読していたら、またRYDEENを無性にカバーしたくなったのだ。
RYDEENをスタジオで作っていたときはまだ公的抑圧はなく、結構のびのびと遊び感覚でやっていたらしい。その楽しい仕事の中でできた曲がRYDEENなのだ。私は数千回は確実に聴いていると思う。私の中ではこの曲はベストナンバーだし、これから死ぬまで聴き続けるだろうし、飽きることはおそらくないだろうと今は思っている。(ちょっと前はファイアー・クラッカーだったような気もするが。。)
カバーを作ってきて、オリジナルと本当にウリ2つになってしまうと、単なるコピーとなってしまうので、やっぱり少しは違う部分を出さないといけないとは思うのだけど、それを意図して出せているかというとそうではなくて、単なる間違いが非常に多い。トラック・ダウンをするときとかにミキシングで少しオリジナリティを出すとか、当時では出ないであろう高域成分を入れてよりクリアにするとか、そういう意図的な行為がしたいんだけど、それをやるには原曲を完全に再現できるようなテクニックが必要だろうし、そこに到達するにはあと10年くらいは必要かもしれない。ただここ10年くらいRYDEENカバーを作り続けていて、いまこのレベルなので、ちょっと絶望的な気分になるけどね。。
ミキシングとか、音色つくりに関するテクニックはもちろんだけど、やはりこのコードでこの音はおかしいとか、そのような音楽の理屈からエラーを検出できるような、音楽理論の知識も必要かなと考えていて、昔購入した「サルでもわかる音楽理論」を読み返してみてもいる。しかしなぜか頭に全然入らんのですよ。これが。。ものすごくわかりやすい良書だと思うのだがね。。まあしばらくは頑張って読むことにしよう。
制作にどっぷり浸かっていると原曲とはかなりかけ離れているんだけど、ものすごく近づいたような錯覚に陥ってしまうことがよくある。
おとといだか、きのうだか、スネアを差し替えた。それは元データはリズムマシンのサンプル音で、過去にフリーのサンプルサイトからダウンロードしたものだ。そのままだとスネアのチューニングが高いのでAudacityでピッチを下げてノーマライズし、サンプルの最初に入っている無音部分を削って差し替えた。さらにエフェクトはノイズ・ゲートとコンプを入れてタイトにかつ、ピークを少し潰してみた。
これがびしっとはまったような気がした。それが下の動画である。
これを聴いたら「サンプリングしたんじゃねぇの?」と思われるんじゃないか(曲全体じゃなくてあくまでドラムパートだけの話だけど)と考えてしまうほどだと思ったのだけど、翌日聴いてみたらなんでもなかった。まあ当たらずとも遠からずな音だった。さらに原曲を聴いてみるとまるで違う音だった。
昨日のあの感覚は何だったのだろうか。
繰り返し音作りと試聴を繰り返すうちに、自分の頭の中で理想の音が形づくられていき、実際の音とはかけ離れてしまっていることに気づかなくなってしまうのではないかと思っているけど、実際どうなんだろうね。心理学で説明がつきそうな気もするけど、あいにくそのような知識には私にはないからわからんけど、「○○効果」というのはありそうな気がする。
原曲を聴きながら直していっても、なぜかそのような状態になることがある。翌日聴きなおすと原曲とかけ離れていてショックを受けることもある。不思議だなぁ。
リード音もちょっとリアルになっているかな?と思ったんだけど、これもなんかイマイチな音で、作り直さなきゃぁ。。と考えている。このリード音も難しいんだよねぇ。。
REAPERに変えてから、フリーのプロフェット風音源VSTを使うのをやめて、すべてSynth-1にしてみた。コード音やベース音は太くていい音をしていたんだけど、なぜかREAPERで使おうとすると音ヤセする上にパラメータをいじっても音が変化しないというトラブルに見舞われ、使用を断念した。コード音はどうにかSynth-1でいけそうなんだけど、ベース音はわたしの音色の作りこみが甘いせいか、太い音がでないんだよね。まあすべての音色において、太さでは原曲にはかなわないんだよね。もう少し音を重ねたりしないとだめだろうか?イコライジングで中低域をブーストすれば近くなるのだろうか。。悩むな。。