単純な脳、複雑な私

公開:2013-12-18 05:57
更新:2020-02-15 04:37
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小飼さんのブログを読んで単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)を買って読んでいる。内容は脳科学をかみ砕いて高校生に教えるというものである。面白い。

注目したのは池谷さんが作ったシミュレーション・プログラムである。なんかこれを自分の動画作成プログラムに取り入れたいなぁとか思っていたり。この内容そのままとはいかないけど、一部でも取り込んでみたいなぁと思っている。科学的に裏付けされたものを映像表現として取り入れたいなあというのは昔からのテーマであった。なので物理シミュレーションとかにも非常に興味はある。よくわかっていないが。昔初期のPCのデモでよくあったライフ・ゲームなんかもこの類の代物なんだろうな。昔のPCでも動かせたからかなり単純なものだろうけれども。でも池谷さんの本によるとシナプスの動きは非常に簡単で正確なのだそうだ。単純な素子が構成によって複雑な生命活動を実現するのである。さらにノイズが生命活動に重要で、その重要性についてもわかりやすく書いてある。

糸井さんとの対談本 を読んだときにも感じたけども、脳化学の本を読むと普段使わない脳の部位が使われているような感じがする。いつもと疲れ方が違っているような。その疲れというのが心地よいわけでもなくて結構重いんだけれども何か脳を鍛えてくれているようなそんな感じもする。